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手口解説 #実録検証#タスク型#LINE誘導#特商法

株式会社KAU・MUSEの副業は詐欺?「1日5分で5万円」の実態を検証

公開日: /最終更新日: /執筆:副業アラート編集部 /監修:奥田 清(消費生活アドバイザー)

「1日5分、選ぶだけ!」「全員対象、即日50,000円もらえるキャンペーン」——インスタやTikTokの広告からたどり着くこのページ。運営元は株式会社KAU(kauofficial.net)、そして同じ構成のMUSEというブランドも確認されています。

「KAU 副業 詐欺」「株式会社MUSE 怪しい」と検索してこの記事にたどり着いたなら、その慎重さがあなたのお金を守ります。編集部は今回、提供された情報をもとに、KAU・MUSE系の広告ページ(LP)、申込フォーム、特定商取引法に基づく表記、さらには運営会社のコーポレートサイトまで、確認できるページをすべて実際に開いて検証しました。

結論を先に言います。「選ぶだけでお金がもらえる」仕事は存在しません。そして「即日5万円」の本当の条件は、ほとんどの人が読まない場所に、コピーも検索もできない形で隠されていました。その証拠をお見せします。

すでにLINEを追加した方、電話番号を入力した方、電話勧誘で有料プランを契約してしまった方は、読み進める前でも構いません。今すぐ当サイトのLINEに状況を送ってください。この種の案件の手口に詳しい担当者が無料で対応します。契約前なら断り方を、契約後なら証拠の残し方と公的な相談先を、状況に合わせてご案内します。

「1日5分選ぶだけ」。では、何の仕事なのか?

まず、実際のLPをご覧ください。

KAUのLPファーストビュー。「1日5分選ぶだけ」「即日50,000円もらえるキャンペーン」 編集部が実際に取得したKAU(kauofficial.net)のLP画面(2026年7月時点)

「1日5分選ぶだけ!」に始まり、「直感でTAP! いぬ?ねこ?」という2択クイズ、「案件数No.1! ヒマな時間がお金に変わる!」「必要なのはスマホだけ」、そして「全員対象 即日50,000円もらえるキャンペーン」。162万8,000円の入金画面らしき画像や、「105万円稼げた」という30代主婦の体験談(出典不明)も並びます。

ここで一度、冷静に考えてほしいのです。このページを最後までスクロールしても、「あなたが何の作業をして、誰が、なぜ、あなたにお金を払うのか」という肝心の説明が一切ありません

ペットの写真を選ぶとお金になる?そんなビジネスがこの世のどこに存在するのでしょうか。仕事内容を説明しないまま報酬額だけを叫ぶ広告は、それだけで危険信号です。「選ぶだけ」「送るだけ」を謳う手口の全体像はタスク型副業の解説記事でも詳しく解説しています。

危険サイン①:真の目的は「LINE追加」と「電話番号」

LPの最後まで進むと、正体が見えてきます。

KAU LPの参加ステップと入力フォーム。名前と電話番号のみを求める 参加方法は「公式LINEを追加」。フォームで求められるのは名前と電話番号だけ

参加方法は「STEP1 公式LINEを追加」、そしてフォームで入力を求められるのはお名前と電話番号だけです。

仕事の説明はないのに、連絡先だけは確実に取りにくる。この構造が意味するところは明白です。LINEと電話番号を渡した瞬間から、あなたは「見込み客リスト」に載り、電話やLINEでの勧誘が始まります

この種の案件で全国の消費生活センターに寄せられる相談では、「最初は無料と言われたのに、電話で数十万円のサポートプランを契約させられた」という流れが繰り返し報告されています。LINEへ誘導する勧誘の典型パターンはLINE副業とは?の記事にまとめています。

危険サイン②:特商法表記が「全部画像」で作られている

次に、法律で表示が義務付けられている特定商取引法に基づく表記(kauofficial.net/law.php)を確認しました。開いた瞬間、編集部は目を疑いました。

KAUの特商法表記ページ。本文がすべて画像で掲載されている 特商法表記の本文が、テキストではなくすべて「画像」で掲載されている

このページ、本文がすべて画像ファイルで掲載されています。文字をコピーできず、ページ内検索もできず、さらにページ自体に検索エンジンから隠す設定(noindex)まで施されていました。

なぜわざわざそんなことをするのか。「社名 詐欺」「社名 返金」で検索されても、このページが証拠として見つかりにくくするためとしか考えられません。誠実な事業者が、法律上の表示をコピー不能な画像にして検索から隠す理由は、どこにもないのです。

画像を一枚ずつ読み解くと、販売事業者は株式会社KAU(東京都新宿区北新宿1-12-12 MIビル4階、運営責任者・川野将宏氏)、商品は「電子書籍」つまり情報商材で、決済完了後にダウンロードURLが送られる形式だと分かりました。

そして重要なことに、販売価格の欄には「当社販売ページをご参照ください」とだけ書かれ、金額が明記されていません。返金については「情報、デジタルコンテンツという性質上……返金をお受けできません」と、原則返金不可が宣言されています。特商法表記のどこを見れば危険を見抜けるかは特商法表記で見るべき7つのポイントで解説しています。

ちなみに、動作環境の欄には「Mac OS X v10.6以降」「Windows XP/Vista」といった15年以上前のOSが並んでいました。他の商材ページの雛形を使い回している痕跡です。細部にこそ、仕事の雑さと誠実さの欠如が表れます。

危険サイン③:「即日5万円」の本当の条件は”12万円稼ぐこと”

そして、この検証の核心です。LPがあれほど大きく謳っていた「全員対象・即日50,000円もらえる」の実際の条件が、特商法の画像の奥深くに、こう書かれていました。

5万円プレゼントと収益保証の条件部分 5万円の支給条件と「収益保証」の内容。LPの「全員・即日」とはまったく別物だ

条件:当社の販売する電子書籍の受け渡し後30日以内に、電子書籍内にて推奨する作業またはサイトにて12万円以上の収益が確定した場合。

つまり、5万円をもらうためには、まず有料の電子書籍を購入し、さらに30日以内に12万円以上を稼ぐ必要があるのです。「全員対象」でも「即日」でもありません。稼げた人にしか払われない、実質的な空手形です。

「収益保証」も同様です。30日間、毎日15分以上の推奨作業を行ったのに収益がゼロだった場合に書籍代金を返金するとありますが、その申請には「30日間当社推奨作業を行った事実がわかる資料または証明可能なスクリーンショット」の提出が求められます。30日間毎日の作業を後から証明できる人が、どれだけいるでしょうか。

保証を掲げながら、実際には使わせないハードルを積み上げる——この設計を見たとき、編集部は正直、怒りを通り越して呆れました。表で「全員に5万円」と叫び、裏では受け取れない条件を画像の中に埋めておく。これを不誠実と呼ばずに何と呼ぶのでしょうか。こうした「返金保証」の罠は返金保証を信用する前に確認することでも詳しく解説しています。

危険サイン④:金額の書かれていない「PLAN【A】〜【J】」注文フォーム

MUSE系のドメイン(museofficial.works)では、さらに気になるページが見つかりました。

MUSEのプラン注文フォーム。PLAN A〜Jが並ぶが金額の記載がない PLAN【A】〜【J】から選ぶ注文フォーム。金額も内容も一切書かれていない

PLAN【A】からPLAN【J】まで10種類の「ご注文内容」が並び、名前・電話番号・メールアドレス・住所の入力を求める注文フォームです。ところが、各プランの金額も内容も、ページのどこにも書かれていません

この構造から推測されるのは、電話勧誘で「あなたはプランCで」などと指示され、言われるがままに申し込ませる運用です。金額の分からない注文フォームに住所と電話番号を入れることが、どれほど危険かは、言うまでもありません。類似の副業案件では、電話口で「サポートプラン」として数十万円から百万円超の契約を迫られた事例が消費生活センターに多数寄せられています

危険サイン⑤:表向きの会社サイトには「副業」の文字が一つもない

最後に、運営会社の「表の顔」も見ておきましょう。株式会社KAUのコーポレートサイト(kau.company)と、MUSEの会社サイト(museofficial.site)です。

kau.companyのコーポレートサイト。イベント企画会社として紹介されている kau.companyの画面。イベント企画・ノベルティ制作の会社と紹介され、副業事業の記載は一切ない

「人の心を動かす体験を創り、ブランドの価値と記憶に残る感動を社会へ」。イベントの企画・制作、ノベルティ商品の企画・販売。立派な言葉が並びますが、「1日5分選ぶだけ」の副業や5万円キャンペーンについての記載は、どこにもありません

さらに言えば、KAUとMUSEの2つのコーポレートサイトは文面がほぼ同一で、申込LPの構成も同じでした。同じグループが複数のブランド名を使い分けて、同型の副業案件を並行運用していると見るのが自然です。ブランド名を替えるのは、一つの名前が「詐欺」「怪しい」で検索され尽くしたときに、まっさらな名前で同じことを続けるための常套手段です。

編集部の結論:LINE追加も電話番号の入力もしないでください

検証結果をまとめます。

検証項目実際の状況
仕事内容の説明LPのどこにも具体的な説明なし(「選ぶだけ」のみ)
5万円キャンペーン実際は「書籍購入+30日以内に12万円の収益確定」が条件
特商法表記全文が画像掲載+noindex(コピー・検索対策の疑い)
販売価格特商法に金額の明記なし。「販売ページ参照」のみ
返金原則返金不可。収益保証は証明資料の提出ハードルが極端に高い
申込フォーム名前+電話番号収集型。MUSE系には金額非表示のプラン注文フォーム
運営実態コーポレートサイトに副業事業の記載なし。KAU/MUSEの複数ブランド並行運用

「1日5分選ぶだけで稼げて、全員が即日5万円もらえる」という話の中で、検証して事実だったものは一つもありませんでした。編集部として、LINE追加・電話番号の入力・書籍やプランの購入は一切おすすめしません。

念のため申し添えると、本記事は編集部が確認できた公開情報に基づく検証であり、特定の事業者の行為を法的に「詐欺」と断定するものではありません。ただし、大切な連絡先とお金を預ける相手として信頼できるかという問いへの答えは、上の表がすべて物語っていると思います。

すでに登録・契約してしまった方へ

LINEを追加してしまった。電話番号を入れてしまった。電話で勧められるまま、書籍やプランを契約してしまった。いま、血の気が引く思いでこの記事を読んでいる方もいるはずです。

どうか、自分を責めないでください。「選ぶだけ」と言われて信じてしまうのは、あなたが甘いからではありません。信じさせるための画面設計・話術・演出を、向こうは仕事として毎日磨いているからです。悪いのは100%、騙す側です。

その上で、今すぐ守ってほしいことが3つあります。これ以上1円も払わない。住所や口座などの追加情報を渡さない。LINEのトーク履歴・通話履歴・決済記録を絶対に消さない。

「今解約すると違約金がかかる」「あと少しで元が取れる」と言われても、応じないでください。それはあなたを引き留めるための決まり文句です。証拠の残し方と公的な相談先は副業トラブルの相談先と証拠の残し方にまとめています。

そして、一人で悩まず、今すぐ当サイトのLINEに登録して状況を送ってください。

対応するのは、KAU・MUSEのような副業系案件や悪質な情報商材の手口に詳しい担当者です。契約書面の有無、決済方法、契約からの経過日数によって、確認すべきポイントや相談すべき窓口は変わります。あなたの状況を整理した上で、消費生活センターなど公的窓口への相談も含めた次の一歩をご案内します。相談に費用はかかりません。匿名のままでも大丈夫です。

「まだ契約はしていないが、明日電話がかかってくることになっている」。そんな段階の方こそ、電話に出る前に連絡してください。契約前の10分の相談が、数十万円の被害を防ぎます。深夜でも、まず状況を送っておいてもらえれば順次お返しします。あなたのお金と時間は、こうした仕掛けのためにあるのではありません。

その後の観察記録

編集部はこの案件を掲載後も継続して観察しています(最終確認:2026/07/18)。状況に変化があり次第、ここに追記します。

  1. 最新

    記事公開後の再確認。株式会社KAUのサイト(kauofficial.net)は引き続き稼働しており、「即日5万円」訴求のLPと金額非表示のプラン注文フォームも検証時のまま公開されています。

  2. 検証実施時点の記録。特定商取引法に基づく表記が全文画像化されておりコピー・検索ができない状態、「原則返金不可」の記載、5万円受給の隠れた条件を確認しました。

この記事の手口に心当たりがありませんか?

「いまやり取りしている相手がこれに似ているかも」——そう感じたら、支払いや契約の前にLINEでご相談ください。勧誘メッセージや広告のスクリーンショットを見ながら、注意サインを一緒に確認できます。

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本記事は一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の事業者やサービスについて断定的な評価を行うものではありません。個別のトラブルについては、消費生活センター等の公的機関にご相談ください。掲載内容に誤りがある場合は運営者情報のお問い合わせ窓口までご連絡ください。

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